「あ~、女の子とディープキスしたいな~」
とふと思った土曜日の昼下がり。
「そうだ、デリヘル呼ぼう。」
…ということで、デリヘルを呼ぶことにしました。
神崎は、相手が
彼女であろうが、
セフレであろうが、
風俗嬢であろうが、
「おもてなし」の心を忘れません。
「デリヘル嬢を自宅へ呼ぶ」ともなれば、
カンペキな「おもてなし」の準備をしなければなりません。
家中を「コロコロ」しまくり、
散乱した「ゴミ袋」を押し入れに押し込み、
アロマディフューザーで「ひのきの香り」のアロマを焚き、
差し入れ用の「午後の紅茶」「メルティキス」をコンビニに買いに行く
という「徹底ぶり」です。
スターバックスCEO ハワード・シュルツは言いました。
われわれは「コーヒー」を売っているのではない。
「スターバックス・エクスペリエンス」を売っているのだ。
―スターバックスCEO ハワード・シュルツ
神崎は言いました。
私は「セックス」を売っているのではない。
「神崎・エクスペリエンス」を売っているのだ。
―神崎
そうして、
私はデリヘル嬢のための「おもてなし」の準備を
カンペキに整え終えました。
「よしっ!あとはデリヘル嬢が来るのを待つだけだ!」
…いよいよ「試合」が始まるのを待つばかりです。
「コロコロコミックの応募者全員サービス」の
「金色のベイブレード」を待つ「小学生」のような気持ちで
ワクワクしながら待つこと、2時間…
「ピンポーン♪」
という音がしました。
(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!)
という「胸の高鳴り」を抑え、
「はい、神崎です。」
とクールに答えると、
「○○(デリヘルの店名)です。」
と返ってきました。
…いよいよ、「ショータイム」です。
…神崎の「ゴールデンタイム」が始まる時間です。
「ガチャッ」
とドアを開けると、
そこには「デリヘルの運転手」が立っていました
「どうも○○(デリヘルの店名)です。」
「料金、先払いで2万円となります。」
と言われたので、
神崎は「さわやか」に運転手に2万円を支払いました。
※このときの「さわやか」レベルは
「全盛期のハンカチ王子」を
イメージして頂ければ幸いです。
さあ……
いよいよ、待ちに待ったデリヘル嬢との「初顔合わせ」です。
2万円を支払うと…
その運転手の後ろからひょこっと
「デリヘル嬢」が姿を現しました…。
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「デリヘル嬢の顔」を見て、神崎はこう思いました。
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「クソブスやないかwwwwww」
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……正真正銘の「クソブス」です。
広辞苑の「ブス」の「凡例」に載せていいレベルです。
『チューボーですよ!』のマチャアキであれば
「ででで!!でましたっっっ!!!」
「ほしっっっっ!!みっっっっつです!!」
と絶叫するほどの「クソブス」です。
顔はハリセンボンの近藤春菜
年は30オーバー
体重は70kg(推定)
金髪のロングヘアーに根元は黒色の「プリンヘアー」
右腕には花のタトゥー
ネイルは変な付け爪
「200万円をもらってもキスしたくないほど」の「クソブス」です。
のどチンコから血が出るほど、
「ちぇんじぃぃっっっ!!!」
と叫びたかったのですが、そのデリヘル店は
「チェンジ禁止」
だったのです…。
一気にテンションが下がった神崎は
(まあ、この80分はしゃべってやり過ごそう…。)
と「スベり止めの大学に落ちた高校3年生」のような気持ちになりました。
…しかし、神崎は「そんじょそこらの男」とは「格」が違います。
「ブス」にも優しいのです。
むしろ「ブス」にこそ優しいのです。
「神崎・エクスペリエンスの提供」を掲げているため、「クソブス」に対しても「紳士的」なのです。
用意していた「午後の紅茶」と「メルティキス」を差し出し、
「よかったら、これ食べてください…。」
と「田舎のおばあちゃんレベル」の「優しさ」を発揮します。
クソブスは
「え~!!ありがとう~!!」
と、とても喜んでいました。
「クソブス」は神崎の「おもてなし」に喜んで
テンションが上がったのか分かりませんが、
「ステキな家ですね~!」
「インテリアもすっごいオシャレですね~!」
とめちゃめちゃ高いテンションで
私を持ちあげてきます。
(うるせえな…。早く帰れよ…。)
と思っていたそのとき!!!
突然、「クソブス」がおもむろに
「きったないプリンヘアー」をまとめ始めました…。
そう…
こともあろうに…
「クソブス」は「神崎」と一緒にシャワーを浴びようとしているのです!!!
(デリヘル呼んだのは「お前」なんだから、当たり前だろww)
もちろん「クソブスと一緒にシャワーを浴びる」なんて
「まっぴらごめん」です。
体のどこにも触れて欲しくありません。
「クソブスとディープキス」なんてほぼ「地球滅亡」とイコールです。
(やばい…。「地球滅亡」を止めなくては……。)
と思い、神崎は
「今日はおしゃべりだけで大丈夫ですよ!(ニッコリ)」
と言い放ちました。
※脳内では映画『アルマゲドン』の主題歌が流れていました。
クソブスは
「え~何で~?」
と言ってきましたが、
「え~何で~?」は私のセリフです。
…そうして「地球滅亡」を食い止めた神崎は
その後、クソブスと
・「埋没法」で二重整形した女は結局メンテがダルくなり、
「切開法」で整形し直すハメになる話
・全身に「1000万円」の整形費用をかけたホストに会ったら、
マジで「サイボーグ」だった話
・神崎が「総額25万円」をかけて「ヒゲ脱毛」「全身脱毛」をしている話
などを話しました。
(まあ、このままおしゃべりで終わらせればいいや…)
と、何とか80分をやり過ごすため、
必死にトークしていたそのとき!!!
またもや、【事件】は起こりました…。
神崎の「全身脱毛」の話の流れから、
「神崎のチンチンがツルツルであること」を伝えると、
「えっ!マジで!?見たい見たい!!♡」
とクソブスが「ぶりっこ」しながらホザいてきたのです…!!!
(全然かわいくねえ…。)
と心の中で思いながら、
「まあ、それはまた今度で…苦笑」
と神崎がやり過ごそうとすると…
なんと、クソブスは
「えー!見たい!見たい!」
と食い下がってきたのです…!!!
「えー!見せて見せて!!」
と、しつこく神崎の「リトル神崎」を引っ張り出そうとしてきます。
クソブスは必死に食い下がってきますが、
「リトル神崎」はそんな「安物」ではありません。
クソブスにやすやすと見せるモノではありません。
「美人のみ」に「閲覧」が許されている「シロモノ」です。
その後も、
「え~!何で私呼ばれたの~?」
「寂しいじゃ~ん!」
と、クソブスは「必死」に私の服を脱がそうとしてきます。
神崎が
「お店にクレームの電話とかしないんで、安心してください笑」
と言っても、クソブスは
「え~!見せてよ~!ツルツルのチンチン!」
と「必死の攻防」を仕かけてきます。
(どっちが風俗嬢なんだよww)
と思いながら、「最終防衛ライン」を死守していると…
「ピリリリッ♪」
と「クソブスのスマホ」が鳴りました。
そう……
「時間終了」の合図です。
ついに「地獄の80分間」が終了したのです。
(やっと終わった…)
と思いながら、笑顔で
「今日はありがとうございました!」
と言いながら、すぐに「クソブス」を家から追っぱらいました。
「クソブス」を家から追っぱらった後…
「光のスピード」でタバコに火を付け、
セフレに「来週の土日、ヒマ?」とLINEしました。
(おしまい)
注:この物語はフィクションではありません。