目次
1.営業において重要な「去り際の美学」
堀紘一氏が何かの本で
「営業マンに大切なのは、去り際の美学」
と言っていました。
保険会社でダントツの売り上げを誇るおばちゃんは、どんな作戦を行っていたかというと、中小企業の社長に狙いを定めるらしいのです。
社長が好きなアーティストのディナーショーを自腹で買い、それをエサにアポを取るらしいのです。
で、ここで重要なのが、普通の人なら、
「自腹を切って何万円もするディナーショーを買ったのだから、このアポでは絶対に商談を決めないと!」
と、鼻息を荒くしながら、商談に向かいますよね。でも、トップ営業のおばちゃんが取る行動は、違うのです。
社長は忙しいので、アポの時間通りには現れません。そこでおばちゃんは、ディナーショーを手渡して、
「お忙しいようなので、本日は失礼いたします。ディナーショー、奥様とぜひ楽しんでください。」
という言葉を秘書の女性に残してさっさと帰ってしまうのだそうです。
そうすると、相手の社長はどう思うか?
「ディナーショーのチケットももらったのに、アポをすっぽかしてしまった。あのおばちゃんには悪いことしたな…」
と思います。その結果、秘書に、
「おい、来週あのおばちゃんのアポを取ってやってくれ」
と言うんです。
そうして、取り付けた商談はどう進むと思いますか?
社長は、
「ディナーショーのチケットをタダでもらい、嫁も非常に喜んでいた。家庭で嫁にめちゃくちゃ褒められ、気分が良い。それなのに、この前はアポをすっぽかしてしまった。このまま、このおばちゃんに手ぶらで帰すわけにも行かないな…」
となり、社員全員の生命保険を、このおばちゃんの生命保険に切り替えてしまうんですね。
これが、堀紘一氏が言う「去り際の美学」です。
「与えるだけ与えて、さっといなくなる」
というのが重要なのです。
2.「去り際の美学」を恋愛に置き換えてみると・・・
「与えるだけ与えて、さっといなくなる」
をPairsに置き換えてみると、どうなりますか?
まず最初に与えることが重要ですね。
ただ、保険の営業と恋愛で決定的に違うのは、
「ディナーショーのチケットなどの現金的なものを与えると、こちらのブランディング一気に下がる」
という点です。
与えるものは、何もモノだけではありません。特に恋愛においてはモノをあげるなんて、セックスするまでは死んでもやってはいけません。
では、どのように先に与えるのか?
- 洗練された見た目
- 会話で笑顔を引き出すこと
の2つです。
2.1.洗練された見た目
MB氏どこかで言っていましたが、
「オシャレは相手のためにするもの」
です。
私が
「男は外見じゃない」
「男は中身だ」
と言っている奴が大嫌いな理由は、その意味不明な論理をタテに、
「相手のためにオシャレをすることを放棄しているから」
です。
要はただの「自己中オナニー野郎」なんです。
「右手シコシコマンが、偉そうなこと言ってんじゃねえボケ。そもそもお前が連れてる女、ブスじゃねえか」
ということなのです。
女性の
「こんなセンスの良い人の隣を歩きたい」
「Instagramに載せて『私もセンスがある』と思われたい」
「遊びなれてそうだから、一緒にいて楽しそう」
という気持ちをフルシカトしなければ、
「男は外見じゃない」
なんていう暴論は口が裂けても言えないはずなんです。
外見は「一番外側に出ている『内面』」です。みんなが大好きな「内面」です。
見た目を磨くことの「本当の意味」を分かっていないと、いつまでたっても美女に「あっち側の人」と思われたままですよ。
2.2.会話で笑顔を引き出すこと
あなたが女性に与えられるモノの二つ目は、
「会話で笑顔を引き出すこと」
です。
「笑顔を引き出すこと」っていうのは、すべらない話をすることではないですからね。それやったらむしろ嫌われます。すべらない話っていうのは、基本的に相手無視の漫談なので。
笑顔を引き出すためには具体的に、
- 自虐ネタ・情けない話で相手に自分をイジらせる
- 相手の表情、仕草を指摘して、笑いをとる
- イケメンな店員などの共有スペースを使って、男女会話に持ち込む
- 「ウザい上司」などの話を引き出し、悪共有を行う
ということをやって、
「この人をイジっているのが楽しい」
「この人は私を心地よくイジってくれて楽しい」
「キモい上司の話もできるから、話してて刺激がある」
と思わせるんです。
相手の女性の笑顔を引き出すことにフォーカスしていれば、説得になりません。
次回のデートのオファーもすんなり通ります。
「説得」が一番やっちゃいけないことです。
ちなみに、告白っていうのは「説得の極み」ですからね。
「告白する」っていう意味を表す英語がないことの意味をよく考えたほうが良いですよ。言葉がないっていうことは「そういう概念がない」っていうことですからね。
「概念がない」っていうことは・・・?
もう分かりますよね。
3.去り際の美学は「ランチデートだからこそ」できる
「去り際の美学」を発動するには、最初に相手に与えなければ何の意味もありません。
与えていなければ、相手からすれば、
「去っていたなぁ…」
と、ただ思うだけです。
重要なのは、最初に、
- 洗練された見た目
- 会話で笑顔を引き出すこと
で女性にメリットを与えることです。
加えて、重要なのが
「初回を必ずランチデートにする」
ということです。
私があなたになぜランチデートを勧めているのか、その「意味」を分かっていますか?
ランチで相手を全力で笑わせて楽しませた上で、
「じゃ!また!」
と14時にバイバイされたら、相手は必ず、
「え?もう終わり?」
と拍子抜けします。
そして、家に帰って夜お風呂に入りながら、その女性は考えるわけです。
「見た目もオシャレだったし、この私をたくさん笑わせてくれたということは、多分頭良いんだろうな…」
私のLINEは基本的に短文かつユニークです。男友達に送るLINEとほぼ変わりません。
「なんかLINEもそんなにテンション高くないな…私、モテる女なのに、ムカつく…」
と、相手は心の中で、感情が揺れ動きます。ブンブン揺れ動きます。
そんなところへ、
「来週の土日、ランチでもどう?」
と次回のオファーを投げるわけです。
「初デート楽しかったのに、14時ですぐにバイバイになった。私はモテる女なのに、LINEもそっけない。悔しい。でも今ランチデートの誘いがきた!ほら!やっぱり私は魅力あるんだ!」
となり、オファーが通るわけです。
もう言いたいこと分かりますよね。
これが「去り際の美学」です。
私がこのブログで、
「イジり合える関係→手つなぎ→キス→セックス」
という全体像を言ってしまったものだから、受講生からたまに、
「次回のデートまでにキスまでいきます!」
みたいなご報告をたまに頂きますが、それはあなたが決めることではなく、女性が決めることですからね。
私は初回のデートで、どんなに食いつきを感じられても、必ず14時にバイバイします。理由は「去り際の美学」を発動したいからです。
生命保険のおばちゃんはディナーショーのチケットを渡した後、すぐ商談に入りましたか?すぐ本題に入ろうとしましたか?
この辺の「冷静と情熱のあいだ」をコントロールできるようになると、女性を口説くのはグッと楽になるんですけどね。やはり情熱100%の方が多いですよね。
大多数のPairs参加者はどう戦っていますか?
「去り際の美学」を使っていますか?
使っていませんね。いきなり夜のデートを誘っていますよね。いきなり商談に入ろうとしていますよね。
生命保険のおばちゃんのように、先に与えていますか?
- 洗練された見た目
- 会話で笑顔を引き出すこと
をやっていますか?やっていませんね。
本人は、
「俺の見た目はダサくない!」
と言うのでしょうが、私からすれば「クソダサい」です。もちろん美女からしても「クソダサい」です。
当ブログの「雰囲気イケメンの作り方」を見てもらえれば、ほとんどの男が美女の基準に1ミリも達していないことが分かると思います。
会話で笑顔を引き出していますか?引き出していませんね。
恋愛●学に毒されて、下手にdisってキレさせているだけですね。気持ち悪いマウンティングしているだけですね。