突然ですが、質問です。
「日本で最もコミュ力が高い人」は、いったい誰だと思いますか?
明石家さんま?
マツコデラックス?
上沼恵美子?
・・・・・・。
いいえ、長友佑都です。
彼のコミュ力は異常です。
長友選手のコミュ力がいかにオバケかというと、
- カッサーノと親友。
- カッサーノ「インテルに来た理由のひとつは、長友」
今日はチームの勝利と親友カッサーノに会えて最高な1日だった 試合後ずっと話ししてたけど、また一緒にプレーしたいと盛り上がった 悪童とかいろいろ言われるけど、純粋な心を持った良いやつなんだよね grande amico cassano pic.twitter.com/0umREINpyi
— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2016年2月20日
- スナイデルと親友。
- スナイデル「時々、動くクマのぬいぐるみじゃないかと思っちゃうんだ。かわいすぎるよ! あんなにチームのフィーリングとマッチする選手って、滅多に居ないんじゃないかな。だからみんなから好かれてるんだよ。」
親友スナイデル。 5年ぶりの再会。 最高の時間。 楽しすぎた。 また一緒にプレーしたい。 何でこんなに気が合うんだ。笑 We had the wonderful time. 🔝🔝🔝@sneijder101010 #wesleysneijder pic.twitter.com/LgX0A8eCvW
— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2018年5月7日
- ハンダノビッチとヨガ友。
キーパーのハンダノビッチ。 毎日一緒にヨガしてます。 明日の試合頑張ります! Forza inter! pic.twitter.com/oVKDCT5nwU
— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2016年4月2日
- 長友との相部屋をめぐり、インテル選手内でケンカ勃発。
- インテル通訳が長友の“陽気さ”を絶賛「コミュ力の高さには本当に驚かされる」
いつもチームメイトたちと談笑したり、じゃれ合ったりしていますから、(コミュニケーションにおいては)全く問題はありません。
そういったコミュニケーション能力の高さには本当に驚かされます。
インテル通訳が長友の“陽気さ”を絶賛「コミュ力の高さには本当に驚かされる」 https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20160812/473996.html
- 奥さんは平愛梨
平愛梨さんと結婚します! みなさん今後ともよろしくお願いします👍✨ Mi sposo con lei✨ pic.twitter.com/GcJoDatjY3
— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2016年12月24日
- ガラタサライに一瞬で馴染む。
- 元ブラジル代表のレジェンド、タファレル(現ガラタサライGKコーチ)に車で送り迎えしてもらう。
元ブラジル代表キーパーのタファレル。 W杯、90年準優勝、94年優勝、98年準優勝の輝かしい成績を持つレジェンド。 選手よりも早く練習場に来て、準備をしている超プロフェッショナル。 マンション同じでまだ車が届いてない僕の送り迎えをしてくれる優しい人。 こんな凄いレジェンドに恐れ多い。苦笑 pic.twitter.com/xMZXnyVXgH
— Yuto Nagatomo | 長友佑都 (@YutoNagatomo5) 2018年2月21日
というように、悪童、人格者、国籍問わず、コミュニケーション能力が圧倒的なのです。
今回は、そんな圧倒的コミュ力を有する「コミュニケーションモンスター」こと長友選手の
「メンタルの強さの秘訣」
に迫ります。
目次
秘訣1「目の前の結果に一喜一憂しない」
長友選手のメンタルの秘訣の一つ目は、
「目の前の結果に一喜一憂しないこと」
です。
彼は著書で、こう語っています。
2011ー2012シーズンのインテルが信じられないほどの苦戦を強いられてしまったように、結果が出せない時期やつらい時期は、どんなチーム、どんな選手にもあるものだ。
そういうときにも気持ちを腐らせず、常に大きな人間であり、心に余裕をもち続けていることが大切になる。
そうであってこそ、1年間を通して安定したプレイができていく。
目の前の一試合、一試合に関しても同じことがいえる。
(中略)
最近、サネッティ本人に対して「どうして、ほとんど全試合にフル出場していながら、ケガもしなければ疲れも見せず、それほど安定したパフォーマンスができているのか?」と聞いてみたことがある。
するとサネッティは「すべては頭だ」と答えてくれた。
サネッティが口にした「頭」とは「心」とイコールの意味として受け取っていいはずだ。
「試合に勝っても負けても、いいプレイができてもできなくても動じることがないように頭(心)を常に安定させておくことが大切なんだ」
そんなサネッティの言葉は、僕の考え方が間違いではないとも裏付けている。
長友佑都(2012)『上昇思考 幸せを感じるために大切なこと』角川書店 p.14-16
この考え方、めっちゃ大事ですよね。
結果が出なかったとき、落ち込みたくなりますが、「結果を出す人」って、目の前の結果に一喜一憂しないんですよね。
調子が良いときも、調子が悪いときも、
「目の前の結果に一喜一憂しない」
という姿勢が、長友の強靭なメンタルを作っているわけですね。
また、長友選手は別のインタビューにて、
「目の前で何が起こってもそれを受け入れて、次につなげる柔らかいメンタルが重要」
と答えています。
よく『屈強なメンタル』とか言いますけど、僕はスポンジのような柔らかさこそが一番の強さなんじゃないかと思うんです。
目の前で何が起こってもそれを受け入れて、消化して、良いものを取り上げて、次につなげる。
柔らかいメンタルが、結局は一番強いんじゃないかなと。
固いと折れてしまうけれど、柔らかいと折れない。
ブラジルW杯を体験して、屈強なだけのメンタルではこの先、この世界ではやっていけないと。
そこからちょっと柔らかくなったと思いますね
ずっと自分を貫くことが大事だと思って生きてきました。
ただ、それが折られた時にかなりのダメージを負った。
あのままのメンタルでは、サッカーを続けていられたかどうかも分からない。
多分、続けられなかったと思います。
【インタビュー】長友佑都はなぜどん底からはい上がって来られたのか…4年間で手に入れた真の強さ
https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180525/763606.html
秘訣2「辛ければ辛いほど、大きくジャンプできる」
長友選手のメンタルの秘訣の二つ目は、
「辛ければ辛いほど、大きくジャンプできる」と考えること
です。
彼は著書で、こう語っています。
つらいこと、悔しいことがあるからこそ、人間は成長していける。
悔しさをバネにするという言い方もされるけど、そういう考え方をするのもいいはずだ。
苦しいときには、縮められて伸び上がる前のバネのように、ジャンプをするために腰を沈めているのだと考える。
そのときに深くしゃがめばしゃがむほど、高く飛び上がることができる。
要するに、苦しければ苦しいほど、そのあとに待っているいいことは大きくなるわけだ。
(中略)
相手の側にそういう態度をとるのはやめてほしいと望んだり、そんな状況そのものが変わってほしいと願ったりしていても、どうにもならない。
そんな苦境においては、周囲の変化や事態の好転を求めるのではなく、まず自分が変わっていかなければならないものだ。
長友佑都(2012)『上昇思考 幸せを感じるために大切なこと』角川書店 p.75
彼の語る、
「悔しさをバネにする」
というのは、本当にその通りですね。
何かに対して「悔しい」と思える気持ちって、一種の才能です。
あなたは信じられないかもしれませんが、世の中には、
「まったく悔しくない」
「負けても何も感じない」
という不感症の人もいるんですよ。
あなたが悔しさを感じることができる心を持っているなら、あなたは大きくジャンプできる才能があるということです。
秘訣3「自分には才能がないと逃げずに、努力を続ける」
長友選手のメンタルの秘訣の三つ目は、
「自分には才能がないと逃げずに、努力を続けること」
です。
彼は著書で、こう語っています。
人はどうにでも変わっていける。
サッカー選手として天性のスキルをもっているわけでもなかった僕が、いまインテルというビッグクラブでプレイできていることを考えても、簡単に限界をつくってしまう必要がないのはわかるはずだ。
努力をすれば夢は叶う。
そう信じていてほしい。
実際には、自分が立てていた目標に到達することができなかったとしても、それを目指して努力したプロセスの中で人は必ず成長していける。
それこそが、何にもまさる“夢の実現”であるはずだ。
(中略)
「努力に勝る天才なし」
「意思あるところに道あり」という東福岡高校の校訓だ。
高校時代の僕はこの言葉を紙に書いて、寮の部屋に貼っていた。
「感謝の心」とともに、いまでも僕にとっては座右の銘になっている。
どの言葉も僕には欠かせないもので、僕の生き方の骨格になっている。
簡単にくじけてはいけない。
自分には才能がないなどと言って逃げずに努力を続ける。
前向きな意志さえあれば苦境を脱することができ、その先の未来は開ける。
そう理解していたからこそ、僕は努力を続けられ、“上昇思考”とポジティブシンキングを身につけられた。
長友佑都(2012)『上昇思考 幸せを感じるために大切なこと』角川書店 p.131-133
長友選手って、めちゃめちゃ苦労人ですよね。
本人が直接、
サッカー選手として天性のスキルをもっているわけでもなかった
と語っていますが、確かに長友選手は、ユースのときから「天才!天才!」と言われていた選手ではありませんでした。
- 中学・高校時代、一度も選抜や国体に選ばれていない。当然、プロや大学から一度もスカウトされていない。
- 指定校推薦で明治大学に入学。スポーツ推薦ではないため、“一般入部希望者”として入部テストを受け、仮入部期間を経てサッカー部に入部。
- 明治大学2年次には、入部早々に発症した椎間板ヘルニアを再発し、試合に出場できずスタンドで必死に太鼓を叩いて応援する日々が続く。
と、かなりの下積みがあるんですよね。
そんな彼が発する言葉だかこそ、
「努力に勝る天才なし」
という言葉は重いですね。
イチローも似たようなことを言っていますよね。
以前、元日ハムの稲葉選手がイチローに対して、
「みんな知識がありすぎる時代ですが、最短で成功できる可能性もありますよね?」
という質問をしたところ、イチローは、
無理だと思います。
失敗をしないで、全くミスなしでたどり着いたとしても「深みは出ない」ですよ。
野球選手としての作品が良いものになる可能性はあったとしても、やっぱり「遠回りすること」ってすごい大事ですよ。
「無駄なことって、結局無駄じゃない」っていう考え方が、すごく大好きで。
「今やっていることは無駄」だと思って、やっているわけじゃないですよ?
無駄に飛びついているわけではないですけど、「今から思うとすごく無駄だった」というのは、すごく大事なことだと思います。
だから、合理的な考え方って、すごく嫌いです。
僕は「遠回りすることが一番近道」だと信じて、やっていますけどね。
と答えています。