この動画、すごい。
「会話をどのように展開したらいいのか分からない…」
「相手を笑わせる話ができない…」
と少しでも思うなら、絶対見た方が良いですよ。
ついでなので、
「会話が苦手な人へのアドバイス」
をしゃべります。
私が思うに、会話が下手な人の特徴は
- オチを作っていない
- フリが長すぎる
- 表情が豊かでない(感情が入っていない)
の3つです。
目次
1.オチを作っていない
あなたは話にオチをつけていますか?
「一人しゃべりでは、絶対にオチを作らなきゃいけない」
ということを理解していますか?
「え、そうなの?」
と思った場合は、
をぜひ読んでください。
この本を要約すると、
- 話がつまらないのは、フリオチがないから
- フリ→オチという順番で進む
- フリ:聞き手に「この先、この話はこうなるんだろうな」という想定をさせる
- オチ:その想定を裏切るような意外な結末を用意する
という内容になるのですが、かなり良い本なので、ぜひ読んでください。
「『オチを作れ』って言うけど、どうやって作ればいいの?」
と、思いますよね。
安心してください。
今からおっちゃんがみっちり教えます。
「女の子がキャッキャ笑うオチの作り方」
というのは結論から言うと、
- 顔芸(その時の場面を「表情」で再現する)
- 効果音(その時の場面を「ぶるんっ」「スーッ」などの効果音を再現する)
のどちらかです。
「顔芸」というと大げさですが、まあ簡単に言えば、
「落語のなりきり」
「そのときの人物になりきって、表情を再現する」
ということです。
例えば、はじめしゃちょーは、この動画(1:35〜)で、
僕が働き始めたコンビニがですね、
全国的に見て「有名」なコンビニだったらしくて、
接客の模範店みたいな。
研修ビデオを見せられるんですけど、
そのビデオに映ってた女の人が、そのお店で働いていたりしてて、
「うわ、俺…え!?え…やばい!!」
とか思いながら、
という話をしています。
このトークのフリオチは、
フリ:バイト先のコンビニが厳しかった。研修ビデオを見た
オチ:研修ビデオの女の人が、その店で働いていた
という構造ですが、重要なのは、
- 「研修ビデオの女の人が、その店で働いていた」というオチ
- 「うわ、俺…え!?え…やばい!!」を顔芸で表現している
という2点を一緒に抑えているところです。
この話が例えば、
「その店に研修ビデオの人がいたんですよ!」
というオチだけであれば、女の子がキャッキャ笑うことはありません。
「研修ビデオの女の人が、その店で働いていた」
というオチに加えて、
「うわ、俺…え!?え…やばい!!」
という顔芸もプラスしているからこそ、女の子がキャッキャ笑うトークになっているのです。
分かります?
普通、男がこういう「すべらない話」的なエピソードトークをするときって、
「その店に研修ビデオの人がいたんですよ!」
みたいなオチのつけ方をしがちなわけです。
ですが、こういうオチは女の子は反応良くないです。
女の子が一番キャッキャ笑うのは、
「顔芸」もしくは「効果音」
です。
「うわ、俺…え!?え…やばい!!」
という顔芸を付けることによって、
「何、その顔?笑」
「ウケる。笑」
と、女の子がキャッキャ笑うわけですね。
これが「男を笑わせる」と「女を笑わせる」の違いですね。
兵頭先輩は、動画内(11:49〜)で、
ひとりしゃべりの極意その3 人の表情や情景描写を正確にすべき
と語っていますが、オチを作る際に一番考えなければいけないのは「情景描写」です。
はじめしゃちょーは
「うわ、俺…え!?え…やばい!!」
というオチ(情景描写)を伝えたかったからこそ、
僕が働き始めたコンビニがですね、
全国的に見て「有名」なコンビニだったらしくて、
接客の模範店みたいな。
研修ビデオを見せられるんですけど、
そのビデオに映ってた女の人が、そのお店で働いていたりしてて、
というフリをしゃべっているわけです。
情景描写の雑な人(話の展開が下手な人)が同じエピソードをしゃべるとどうなるかというと、
「前、働いてたコンビニがさ、めっちゃ厳しくてさ、研修ビデオに出てる女の人が働いてたんただよね。笑」
で終わってしまいます。
- フリオチなし
- 情景描写なし
で、何の笑いも生まれず、ただの会話で終わってしまうのです。
だから、まず最初にあなたに意識してほしいのは、
- 必ずオチをつけること
- オチの情景描写は細かく正確にすること
です。
2.フリが長すぎる
あなたはフリを長く取りすぎていませんか?
フリオチができるようになった男が、次にやりがちな失敗は、
「フリが長すぎる」
というパターンです。
なぜフリが長いとダメかというと、
「女の子が飽きてしまい、ウケるものもウケなくなるから」
です。
島田紳助は『紳竜の研究』で、
テレビの世界というのは「最大30秒」や。
30秒超えたら人の話は聞けへんねん。
どんなおもろい話でも30秒超えたらすべってんねやからな?
人は30秒以上集中できへんねん。
と語っていましたが、対女の子の場合にも「まったく同じ」です。
そのあとに、どんなに面白いオチが待っていたとしても、
「フリが長すぎる」
というだけで、その話はスベっているのです。
兵頭先輩も、動画内(11:49〜)の
「キングコング梶原のひとりしゃべりの判定」
に対して、
序盤の尺がちょっと長い
とアドバイスしています。
これは女の子相手にしゃべる場合は、もっと気を遣わなければいけません。
基本的に女の子は男の話を聞くとき、好意的に聞いていません。
「この男はなんぼのもんじゃい?」
という感じで聞いています。
スベらそうとしてくる子もいます。
そういう厳しい場面での会話なので、
「フリが長すぎる」
というのは、かなり致命的なのです。
3.表情が豊かでない(感情が入っていない)
あなたは感情をこめてしゃべっていますか?
オチの情景描写を、表情豊かに再現していますか?
島田紳助が昔テレビで、
感情を込めて話すから、笑ってくれる。
感情を込めなかったら、何も面白くない。
と言っていましたが、まったくその通りです。
大事なのは、
- 何か面白い効果音が鳴ったとき
- 誰かが面白い表情をしたとき
という「オチ」をしゃべるときに、
「いかに表情豊か(感情をこめて)しゃべるか」
という話なのです。
いろんな人を見ていて思うのが、
「オチをしゃべるときの表情がなさすぎる」
のです。
上のはじめしゃちょーの例でいうなら、
「うわ、俺…え!?え…やばい!!」
というオチを無表情で言っても、絶対にスベります。
- 本当に驚いた表情
- 本当に焦った顔
- 本当に上ずった声
と、表情豊かに再現しているからこそ、オチとして機能しているわけです。
以前、島田紳助は、
「しゃべりが上手いか下手か」を見抜く方法は簡単やねん。
「道を上手く教えられる人」はしゃべりが上手い。
道をね、
「どう行ったら、そこに行けんの?」
って聞いたときに、例えば電話でもええ。
ものすごいちゃんと言うやつおるでしょ?
何でかって言ったら、見えてるんですよ。
立体的に自分が。
「薬局を右に曲がってな、小っちゃい薬局があんねん。」
って言いながら、右に薬局が見えてるんですよ。
すると、見えたもんを細かくしゃべるから、リアルなんですよ。
道を右に曲がって、ちょっと細いねんけど、斜め上に上がっていってな
って見えながらしゃべってる人間と、
下手やつ、下手やで?
「あのな、3本入んねん!」
どこから3本入んねん。
だから、道を教える練習したらどうやろ?
立体的にね、映像をイメージしながら教えるというね。
同じ道をね、違う人に聞いたら、上手い人と下手な人にはっきり分かれますわ。
上手く道を説明できる人は、しゃべるのも上手いで。
と言っていました。
そうなのです。
「映像をイメージして、相手にそのイメージが伝わらなかったら、笑いは生まれない」
のです。
はじめしゃちょーは、
「研修ビデオに出てくる女性が、自分の店で働いていたことに気づいた焦り」
という立体的なイメージを、
- 本当に驚いた表情
- 本当に焦った顔
- 本当に上ずった声
で相手にきちんと伝えているからこそ、トークが上手いのです。
あ、今回は
「一人しゃべりに関するフリオチ」
についてしゃべりましたが、目的を忘れないでくださいね。
会話の目的は、
「イジり合える関係を作ること」
ですよ。
- 相手を笑わせる
- 相手に自分をイジらせる
- 自分が相手をイジる
という流れをスムーズに行かせるための「アイスブレイク」の一環として、一人しゃべりをするだけです。
ここを勘違いして、
「今日の俺の話は、めっちゃウケたな〜」
とやっていても、口説き落とすことはできません。
「自分話はあくまで『女の子の会話のエンジンをかけるための着火剤』に過ぎない」
という意識を忘れないでくださいね。